私はその場から立つ事が出来なかった。



私今まで何していたんだろう。



宗が私に優しかったのは、桃花を守る為だったんだよね。



いつも三人でいた私たち。


私の初恋は宗だった。



でも宗は桃花しか見ていなくて、



それが許せなくて私は桃花を虐めた。



虐めても虐めても必死に我慢してる桃花に、私は怒れた。



宗はいつも私を睨み付け、桃花を庇う。



桃花を抱き締める宗を見るたび、



私の気持ちはどこにも持っていけなくて、



又桃花を虐める。



そのしまいにはいつも宗に、



『唯花いい加減にしろ、桃はおまえの可愛い妹だろう。

唯花桃を虐めるなら、俺はおまえから桃を守る。』



その日から宗は桃から離れなくなった。



バカな私、こんな事してたらよけいに宗に嫌われるのに。



でも自分で自分が抑えられなかった。