暫く宗は何も言わなかった。



「桃花にも謝りに行く。たけど許してもらえないかも知れない。



許されなくても何回も謝るつもりでいる。



そして家に帰って来てほしいと頼んでみる。



出来れば宗と桃花が仲直り出来たらいいと思う。」



宗の顔色が変わった。



『何を今さら、謝りたいだって。



俺がどんな思いで桃から離れたか分かる?



唯花が桃に酷い事するからだろう。



おまえ桃にどれだけの事したか覚えてる?



桃がどんなに辛かったか分かるか!



俺は桃と別れたくなかったよ。



漸く桃が俺のものになったと思ったのに。



おまえなぁそんな簡単に謝って済ますなよな。



それにもう桃は俺のとこにもどって来ないし、



桃には遠矢と言う彼氏がいるんだよ。



今さらどうすればいいんだ。」



いつも冷静な宗が怒鳴って、テーブルを叩いた。



ごめん宗。



宗が怒るのも無理ないよね。



私は土下座をした。