孝哉さんは何軒ブティックを経営してる社長。



孝哉さんは自分の後は桃花に継がせたいと言った。



その理由は血の繋がりとかでなく、



桃花の方がこの仕事に向いているからと言った。



この話しは俺だけでなく、唯花も聞いてしまった。



その時の唯花は鬼のような形相。



唯花が叔父さんたちに怒鳴りに行こうとするのを、俺は必死に止めた。



今ここで唯花が飛び出していったら、



大変な事になる。



唯花と両親が揉めて、又心優しい桃が泣く事になる。


俺はもうこれ以上桃を苦しめる唯花が許せない。



俺は唯花の怒りが、桃に向かないように必死だった。


その時俺は、『唯花この事は桃に話さないでほしい。

桃がこの話しを知ったら、絶対自分から身を引き、


この家を出て行くに違いない。


俺は桃が好きなんだ。桃と離れたくない。』



唯花が笑う。



「どいつもこいつも桃なんだから、みんなで私の事バカにして!」



『それは違うよ。唯花には唯花の良さがあるだろう。』



又唯花ニヤリと笑った。