桃がいつも、「私宗が好き。大人になったら、宗のお嫁さんなるよ。」



そう言ってほっぺにキスをする桃を、



俺はいつも抱き締めて、遠い桃との幸せな将来を夢見た。



中学一年の時、唯花に彼しが出来、



それからはあまり唯花は桃を虐めなくなり、俺はほっとしたんだ。



だから俺は桃と二人でいれる事が嬉しかった。



今まで一番楽しかった。



可愛い桃と毎日一緒にいれたから。



だから俺は桃が高校生になった時、



桃に告白して付き合うようになった。



たけど桃との楽しい毎日は続かなかった。



唯花は一つ上の先輩と付き合っていて、



先輩が県外の大学に行く為、遠距離恋愛は無理と言って別れた。



でも本当の理由は多分違う。



あの日桃が友達と出掛けて、俺は桃の部屋で桃の帰りを待っていた。



そして事件が起きた。



リビングにいた桃の両親が話していた衝撃的な事実。


唯花は今のお父さん孝哉さんの子供ではなかった。



桃のお母さん満里子さんは、お腹に唯花にいて孝哉さんと結婚した。