私は後悔なんてしてない。


心から遠矢と結ばれて幸せだった。



もうこれで宗の夢を見る事はないだろう。



私の横で気持ち良さそうに眠る遠矢。



遠矢の頬に涙の後がある。


そっとその涙の跡を指で触って見た。



遠矢が、私の名前を呼んだ。



『桃何処にも行かないで!』



眠ったままの遠矢の目から涙が溢れた。



「遠矢ごめんね。いつも不安にさせて。


私の心も体もみんな遠矢のものだよ。」



遠矢の涙にキスをした。



そして私は遠矢を抱き締めて目を閉じた。



夕食も食べず二人で朝まで眠ってしまった。



今日学校が休みで良かった。



私は遠矢より先に起きてシャワーを浴び、



遠矢のジャージを着た。



あまりにも大きくて笑えたけど、気にしない。



中々起きない遠矢をそのままにして、



朝食の準備をした。



ハムエッグとトースト後紅茶を入れてたら、



遠矢が起きて来た。



『おはよう。桃そのジャージ俺の?』



「ごめん黙って借りた。」



『別にいいけど、デカ過ぎで笑える。』