『桃今日俺んとこに泊まる?俺一人ぐらしだから、構わないよ。』



桃は頷いた。



『桃家には電話した方がいいよ。俺が話してよければするしさ。』



「分かった後でお母さんに電話するから。」



俺は桃を自転車の後ろに乗せてマンションまで走った。



桃は何も言わずに俺の背中にしがみついている。



桃が今何を思っているか知りたい。



たけど俺は真実を知るのが怖い。



本当は桃はまだ宗先輩が好きで、



それを必死に忘れてようとしてる。



そして宗先輩を忘れる為に俺といる。



俺の心はいつまでたっても晴れない。



桃を疑ってる訳じゃないんだ。



ただ俺に自信がないだけ。


なのに桃を突き放せない。


たとえ桃の気持ちが俺になくても、



俺は桃といたかった。



折角この手に入れたんだ。


離したくない。



離せる訳ないだろう。



桃俺はどんなおまえでも、受け止める覚悟は出来てるつもりだ。