『俺は桃が好きだよ。』



そう言って又キスをした。


『桃の気持ち聞かせて。』


桃が俺を見る。



「私は、遠矢が好きだよ。」


たとえもしそれが桃の本心でなくても、



俺は構わない。



俺の思いが必ず桃に通じると思うから。



『桃送ってくから、一緒に帰ろう。』



桃が首を横に振る。



「家に帰りたくない。」と桃が言った。



そう言った桃の体が震えていた。



さっき宗先輩と唯花先輩の喧嘩。



桃は何を言われた、何を聞いた?



俺は一人暮らしだから、桃を連れて帰っても何の問題もない。



『桃帰りたくないって、今日はどこかに泊まるって事なのか?』



桃はコクリと頷いた。



桃が俺のシャツの袖を掴む。



桃はかなり不安になってる。



桃俺のとこでいいなら、泊まって構わないよ。



俺も桃と一緒にいたいからね。



もう一度桃を抱きしめた。