『何を二人で揉めてるか知らないけど、


桃を巻き込む事だけは止めて下さい。


桃は俺が送ってから心配しないで。


それから宗先輩にお願いがあります。


もう桃の事は諦めて下さい。


桃を宗先輩に返すつもりはないんで。』



俺は桃を抱いて保健室へ急いだ。



学校が休みの為保健室の鍵を借りて保健室を開けた。


ベットに寝かせる。



頭でも打ったのだろうか?


でも静かに呼吸をしているから大丈夫だと思う。



額に汗をかいてる。



その汗を拭いてやると、「宗。」



桃が宗先輩の名前を呼ぶ。


俺はその名前を聞きたくなくて、



桃の口を自分の唇で塞いだ。



気がつくと俺は夢中で桃にキスをしていた。



桃が苦しがる。



俺は慌て唇を離した。



桃が目を開き俺を見る。



今桃にキスしたのばれたよな?



「遠矢ここはどこ?私どうしたの?」



俺は起き上がった桃を抱き締めた。



桃が驚いている。



桃の口から宗先輩の名前を聞きたくない。



俺は桃の唇をもう一度塞いだ。