宗が一言ごめんと言った。


謝るくらいならそんな事言わないでよ。



折角私は宗の事諦めようと思っていたのに。



「何で何でそんな事言うの?宗は私を振ったんだよ。

宗が別れようっていったじゃん。


だから私はさよならしようとしたのに。」



桃ごめんと又言って私を抱き締めようとする、



その時、『宗先輩彼女離してもらえます。』



私の後ろに遠矢がいた。



私の体がビクンとなる。



宗が私に回した腕を外す。


『桃は俺の彼女なんで、気安く触らないで下さいね。

宗先輩これ以上桃苦しめたら俺先輩の事許しませんから。』



遠矢が私の肩を抱いた。



『桃行こう。俺の次の試合も桃に見てもらいたいんだ。

俺桃の為に頑張るからさ。』



私は頷くしかなかった。



宗は遠矢に言われるまま言い返さなかった。



私は自分に何度もいい聞かせた。



私は遠矢の彼女なんだからと。