二試合とも遠矢のチームが圧勝。



宗も満足そうな顔している。



宗がバスケする姿を久しぶりに見た。



私又宗の事を考えてた自分が笑えた。



遠矢が近くにいた。



『桃何笑ってるの?』



私の首に掛かっていたタオルを取り汗を拭く遠矢。



「遠矢圧勝だったね。もう休憩時間?」



『ああ早く桃のお弁当食べたくてさ。』



遠矢が私の体を引き寄せる。



『このタオル桃の匂いがする。』



「もうやだ、私って臭いの?」



「バカ桃違うって、桃のいい匂いなんだよ。癒される。」



遠矢が軽く唇にキスをする。



私は驚きのあまり固まった。



『桃可愛い! 』



遠矢みんなが見てるよぉ。


遠矢がニヤリと笑い、『みんなに見せつけてやりたい。


桃は俺の彼女ってね。』



遠矢は不安なのかな?



私の揺れる気持ちを全て分かっているようだ。



『桃早くお弁当食べよう、俺お腹ペコペコだよ。』



遠矢は私が作ったお弁当を美味しいに食べている。



女の子たちの痛い視線を感じて、私はあまり食べられなかった。