心配する遠矢に帰ってもらう。


「桃必ず連絡して何かあったらすぐ来るから。」



「分かった後でメールするね。」



私は遠矢を見送った。



家に入ろうとすると宗がまだそこにいた。



『桃本気でアイツと付き合うのか?』



なんでそんな事いうかな?


「そうだよ。私遠矢と付き合う事にしたよ。」



宗は私を見ようとしない。


「もう桃は俺のことなんか嫌いになったよな? 」



今さら何言ってるの。



別れをいきなり言い出したのは宗だし、



私よりお姉ちゃんを選んだんでしょ。



今さら何いってんだか。



「宗は何が言いたいの。私がどんな思いで過ごしたか知らないくせに。


私にとって宗は全てだった。


たけど宗は違ったんだよね。


もう私たちは終わったんだよ!


宗はお姉ちゃんといてあげて。」



宗は今にも泣きそうな顔でごめん。って私を抱き締めようとする。



私は思い切りその手を払った。



「お姉ちゃんを抱いた手で私に触らないで!」



宗が驚いて手を引っ込める。


宗ごめん。私こうでもしないと、流されてしまいそうで怖いんだ。