楽しい時間はあっと過ぎ、気が付いたら家の前だった。



何故か家の前にお姉ちゃんと宗がいた。



私が自転車を下りるとお姉ちゃんが、



「桃新しい彼氏出来たんだ。あんなに宗の事好きって言った癖に、


簡単に男作るんだね。


どうせ又可愛い子ぶって甘えたんでしょ。


嫌らしいんだよね桃は。」


『唯花止めろ!』



「宗は黙ってて!私は桃に言ってるの。


ねぇ桃宗の事は忘れた訳?」


すぐに答えれない私。



私の代わりに、『俺が桃を好きになったんだよ。


桃がまだ宗先輩の事忘れられなくてもいいって言ったんだよ。


そのままの桃でいいから、俺がそばにいたいって言った』。



遠矢ごめん、こんな事まで言わせて。



「お姉ちゃん私遠矢と付き合う事にしたから。


もう宗の事忘れるから心配しないで。」



「桃の癖に生意気!」



いきなりお姉ちゃんが私の頬を思い切り叩く。



痛い事よりびっくりしてしまった。



遠矢が私を引き寄せた。



『おまえ自分の妹に何するんだ! 』



お姉ちゃんが笑った。