少し肌寒かったけど風が気持ち良かった。



『桃寒くない? 』



「大丈夫だよ。遠矢の背中暖かいよ。」



『そうなら良かった。桃月曜日から朝一緒に学校へ行こう。


朝迎えに行くからいい?』


私はうん。と答えた。



どうせ又お姉ちゃんと宗が仲良く出掛ける姿を見なけりゃいけない。



だったら、私も遠矢と登校しよう。



もう迷わない私は遠矢を選んだ。



遠矢は私の彼氏で私は遠矢の彼女なんだ。



そう思うと遠矢の事一杯知りたくなる。



私は背中越しに聞いた。



「遠矢の初恋はいつ?」



『中学に入ってすぐ、それって桃だよ。


初恋は桃で初告白も桃。


付き合うのも桃が初めて!』



何それって、そんなにずっと思っていてくれたんだね。



なんて喜んでいると、『告白さろたのは何回かあったな。


たけどみんな断ったよ。』


そうだよね。



遠矢がモテない訳ないもんね。