22時を回ったとこで解散になった。



男子が女子を家まで送る事になり、



私は遠矢の自転車の後ろに乗った。



宗以外の人と初めての二人乗り。



『桃しっかり捕まってろよ。』



私が中々手を出せないでいると、



『ほら。手貸して。』



私の手をとり自分の腰に持って行く。



私がギュッて掴むと、『桃胸が当たってる。』



ええええぇ!



ごめんって言って手を離そうとすると、



『駄目離さないで!このままでいいから。桃を感じていたい。


やっと桃は俺のものになったんだから。』



やだなんだか顔が熱いよ。


私ドキドキしてる?



『桃ドキドキしてる?』



遠矢に分かっちゃった?



恥ずかしいよぉ。



『桃大丈夫だから。俺もすげぇドキドキしてる。』



遠矢の一つ一つの言葉が私を暖かくてしてくれる。



遠矢の背中に顔を埋めた。