お姉ちゃんと宗今頃何処にいるのだろう。



『桃何か一緒に歌おう。』


私カラオケ初めてだ。



歌えないや。



加納君はそんな私を気にもせずに、



『いいから俺が教えて上げる。』



急に手を握られ、海音さんからとアドレスの書いた用紙が落ちてしまう。



私は慌ててそれを広い、バックにしまった。



加納君が何?って顔したけど、笑って誤魔化した。



何焦っているんだろう。



私は加納君のペースに付き合わされ、



いつの間にか歌っていた。


『桃上手いよ。いい声してる。』



私は全然乗る気になれないでいるのに、



加納君は必死に楽しませてくれようとしている。



何でそんなに一生懸命になれるの?



加納君ならこんな事しなくたってモテるだろうに。



「加納君どうして私に優しくしてくれるの?」



加納君が優しい瞳で私を見た。



『聞きたい? 』



私が頷くと加納君は話し出した。