「今日だけ、許して」




そんなヒヨの弱弱しい言葉。
…そのまま、あたしに体を預ける。




これ、は……どうしたらいいんだ。



手のやり場に困る。
ついでに、目のやり場も。



…でも、ヒヨもしんどいんだろうし、今は甘えたいんだよね?




大丈夫、あたしがいるよ。
そんな気持ちを込めて、ヒヨの後頭部に手を置いてなでなで。




こんな状況なのに、心臓がせわしない。



…落ち着けー、あたしの胸。
ヒヨはただ熱でしんどいだけだから。





「大丈夫、だからね…」




自分に言い聞かせたはずの言葉。
気づいたら口に出てた。