「な……んで、羽依が…」
「お見舞い来たの。しんどい? 大丈夫?」
てか、大丈夫なわけないよね。
何言ってんのあたし。
ヒヨは、「はぁー」と大きいため息をついたあと、潤んだ瞳で天井を見つめた。
「こんなん、熱上がる……」
「え、なんで?」
急に来たのがサプライズ要素強すぎた?
だって、連絡したってどうせ寝てたでしょ。
そして、また熱っぽい瞳であたしを見つめる。
…あぁもう、それ、色気しかないってば。
「羽依」
「…なに?」
ゆっくり上半身を起こすヒヨ。
「だから起きちゃダメだって…」と、力ない制止も、軽くかわされる。