コンコンコン。
三回ノック。



返事も待たずに、ヒヨの部屋へ侵入。




ベッドの方へ眼を向けると…。




火照った顔ですやすや寝てる、ヒヨ発見。



近寄ってベッドのそばに座る。





「ヒヨ……」




一応、起こすのも申し訳ないし。
起きるか起きないか、微妙なラインの音量で声かける。




だけどね。
熱に浮かされたヒヨ、眠りは浅いみたい。




ゆっくり、重たそうなまぶたが開いた。





「っ……は」


「ヒヨ、あたしだよ。わかる?」




慌てて上半身を起こそうとするヒヨを、「起きちゃダメ!!」と力づくでもう一度横たわらせる。