「…………いいわよ
 その代わり香音ちゃんのこと泣かせたら許さないからね」

「俺も、下山先生だったら安心して香音のこと任せられます
 きっと………アイツも喜んでますよ」

「水無瀬さん……お父さん………」

「それと、君達に家を譲ろうと考えてる
 下山先生はどうですか?」

「えっ、いや!
 さすがにそれは………」

「……あなたのためというより、香音ちゃんのためよ
 貰ってくれないかしら?」

「…………香音のためというなら……
 でも、倖輝は良いんですか…?
 倖輝の家でもあるのに…………香音の二の舞にはなってほしくないです」

「倖輝には既に話しています
 納得もしてますし……問題ないかと
 倖輝も……香音のためというのが強かったです」

「………分かりました
 後で倖輝にも連絡してみます
 後お金も……」

「お金は良いわ
 私たちからの結婚祝いとして受け取ってちょうだい」

「いくらなんでもそれは………」

「少し前にローンも払い終わってるので気にしないでください
 もともと、香音に譲りたいとは考えていたんです
 ただ一人だとあれだったので………このタイミングにしただけなのでお気になさらず」

「………倖輝は本当に良いんですか……?」

「倖輝達には車と新婚旅行をプレゼントしてます
 倖輝のお相手の方も納得してくれてるので……」

「そう……ですか……
 少し考えさせてもらってもいいですか?」

「はい
 ゆっくりでかまいませんので」

「ありがとうございます
 後、少し話したいことがありまして………」


そして俺は昨日のことを話した


この記事は、二人の了承を得てから出すべきだと考えていた


受け入れてもらえると良いんだけど………