「下山先生!
 香音は!?」

「香音ちゃん無事なのよね!?」

「申し訳ありません…!
 俺がついていながら無理させてしまって………
 今山中先生が中で対応してくれてます」

「そうですか……」

「本当にすみません………」

「いえ、こちらももう少し気をつけるべきでした………
 家よりは病院の方がいないかと思ったんですが………どちらにせよいましたね………」

「下山さん、あの中どうやって抜けてきたんですか?
 まさか香音ちゃんが来てることバレてませんよね?」

「香音にフードかぶってもらって、俺が背負ってきました
 マスコミにはバレてないはずです
 ですが、相当なストレスになったことは間違いないはずです
 それに朝から体調悪かったようなので…………」

「朝から!?
 あなた、香音ちゃんに無理させる気なの!?」

「違います!
 香音が行くと言ったので………俺も止めました」

「そう………」

「………多分、香音は早く下山先生と一緒になりたいんじゃないですか?
 多少無理してでも
 今日はその件で来られたんですよね?」

「はい
 香音がいないところで言うのも変ですが………香音と結婚したいと思ってます
 絶対に幸せにします
 香音と結婚させてください…!
 お願いします!」