「……ゴホッ……ハァハァ………ゴホッ…………」

「………本当にごめん
 やり過ぎた」

「….ハァハァ……バカ……ハァハァ………」

「バカです
 ごめんなさい」

「…………飲み物…….」

「お茶?水?」

「水………」

「はい
 体起こせる?」

「ん……………」

香音の体を支えながら水を飲ませた

「………大丈夫ですか……?」

「大丈夫だから……」

「本当にごめんなさい……」

「もう謝らないでよバカ………」

「……………俺のこと嫌いになっちゃいましたか…?」

「なるわけないじゃん、バカ…!」

「俺はバカです
 でも側にいさせてください…!」

「ずっと側にいてよ、バカ雄斗」

「香音………!」

「……抱っこして…………」

「はい!
 何でもさせて頂きます!」

「………敬語気持ち悪いからやめて」

「えっ………あ、分かった
 でも……本当にごめんな
 苦しくないか?」

「大丈夫
 でも、安心した
 雄斗もちゃんと男なんだね」

「あー………まぁ………そりゃ…………うん…………」

「ふふっ、可愛い」

「香音の方が可愛いからな!」

「……………ごめんね
 我慢ばっかりさせて
 もっと………丈夫な体で生まれたかったな………」