「それで、いくつか条件があるんですよね?」

「はい
 一つでも守っていただけない場合は他の所へ行きます」

「分かりました
 ひとまず聞きましょう」

「………俺の願いは香音の安全、それだけです
 そのための条件で、まず一つは香音が嫌がることはしないでください」

「それはもちろんです」

「次に、担当は清水でお願いします
 他の人は信頼してないので」

「………サポートを付けるのはよろしいですか?」

「清水が指名した人なら
 上からの圧で下手に変えられたくはないので」

「…………清水君、誰か決めておきなさい
 僕の方からもお願いするから」

「はい!」

「よろしくね
 他にはありますか?」

「出来上がった物は世間に出す前に確認させてください」

「分かりました
 出来上がり次第、清水から連絡させます」

「ありがとうございます
 最後に………香音への取材には俺の立ち会いを許可してください
 それと、この件に関しての交渉や連絡は全て俺にしてください
 香音にはあまり関わらないでください」

「…………良いでしょう
 立ち会いは許可します
 連絡も清水がするのであなたの方が取りやすいと思いますし
 あなたの願いが彼女の安全なら、僕たちはあまり彼女に関わらないようにします」