「……………………私は正直、生きたいとは………思えないです
 生きることに………希望を持てないけど…………雄斗さんは………それを含めて私を受け止めてくれています
 雄斗が側にいてくれるなら…………少しは前向きになれる気がします
 こんな私ですが………雄斗さんと結婚させてください
 お願いします」

「香音………………」

「……香音さん、頭を上げて
 こんなバカ息子で良ければもらってやって
 雄斗、香音さんしか目に入ってないみたいだから」

「ありがとうございます……!」

「ただし、条件が一つ!
 水無瀬先輩とも…………少しは仲良くしてあげてほしい
 お母さんとして認めろとまでは言わないけど………ご飯くらい一緒に行ってあげて
 いつも断られて寂しいって言ってたから」

「………………………」

「条件っていうよりは僕からのお願いって感じだけど………
 もちろん、嫌なら嫌でかまわない
 君たち二人の結婚は全然認める
 雄斗のこと、今まで散々放置してきて今更口挟むつもりもないから」