「……………今度からはちゃんと相談してね」

「あぁ、何も話さずにごめんな
 でもそれだけ早く結婚したかったんだ」

「…………………式はやるの……?」

「任せるよ
 お金のことなら貯金もあるから気にするな
 注目浴びるのが苦手だったらやらなくてもいいし」

「…………私のことばっか
 雄斗の意思はないの?」

「俺は香音がいればいいから
 何でも良いの!」

「………………………あまりやりたくないかな
 雄斗がいいなら………」

「良いよ
 あ、でも写真撮ってもらいに行こ?
 お前のウェディングドレス姿見たい」

「まぁ……それくらいなら………」

「やった!
 決まりな!!
 めっちゃ楽しみ」

「……………………ギュッてして……?」

「っ……可愛い
 不安なことあるならちゃんと言えよ
 何回でも答えるから」

「うん…………」

「香音なら絶対大丈夫
 一緒に頑張っていこうな
 少しずつでいいから」

「…………頑張る……」

「うん
 大好きだよ」

「………大好き」



そしてしばらく抱きしめ続けてくれた