「………私を………置いていかない………?」

「置いてかない
 まぁ…………もし俺が先に死んでも…………ずっと待ってるから」

「…………雄斗が死んだら私も死ぬから………」

「アハハ……それは困ったな
 俺どうしようも出来ないじゃん」

「………………………………」

「まぁその時は任せるよ
 俺が守ってあげられる訳ではないからな」

「…………うん」

「香音…………」

そして雄斗の手が私の頬に触れる

とても優しい眼差しで見つめてくる瞳

「ゆう……と…………」

「出会ってからずっとお前のことが好きだった
 どんな時でもお前のことを忘れたことはない………大好きだ
 ずっと俺のそばにいてくれ」

そして唇を奪われた

とても優しく…………


気づけば雄斗に抱きしめられていた


「…………雄斗………」

「ん?」

「大好き……」

「俺も大好き
 今度、結婚の挨拶しに行こうか」

「………………雄斗のお父さん………初めて会う………」

「あー……確かにそうだな」