「………あ、いた」

少し歩くと椅子に座っている香音を見つけた

そして香音の横に座った

「下山先生…………」

「雄斗でいいよ
 俺達しかいないし」

「………雄斗、さっきはありがとう
 お酒だとは知らなくて…………」

「バーカ、気をつけろ
 香音本当に弱いんだから」

「ごめん………」

「謝らなくていい
 悪気がないのは知ってるから」

「………………」

「…………疲れた?」

「大丈夫………」

「……無理するな
 もう帰ろうか」

「でも…………」

「この集まりは来年もあるんだろ?
 それにまた会いたい人とは連絡先交換すればまた会えるから
 大丈夫、今無理する必要ないから」

「うん…………………」