「「「えっ……………」」」

俺達が入った瞬間、一気に静まり返った

「………ゆう………と………」

香音もその雰囲気に押されてる………

俺がどうにかするしかないか

「みんな久しぶりだな!」

「…………本物……ですか……?」

「本物だよ
 お前、担任の顔忘れたのかよー」

「下山先生………」

「ほら、コイツも本物
 岩本もみんなに会うの久しぶりらしいな」

「香音…!
 会いたかった!!」

そう言って離れた場所にいたのにも関わらず香音に抱きついた奴がいた

「……真奈……?」

「そうだよ…!
 香音……やっと会えた………」

内山……変わってないな

香音も嬉しそう………


そして俺達はみんなに囲まれ始め、気づけば香音との間には距離が出来た

「下山先生!
 お久しぶりです!」

「おう、久しぶりだな
 元気そうだな」

「はい!
 本当に驚きましたよー
 急にいなくなるから」

「だよな
 まさか異動するとは思ってなかった」

「卒業まで下山先生に見てもらいたかったのになー」

「アハハ……
 悪かったな
 俺もお前らのこと卒業まで見たかったんだけどな」