「いえ
 俺も楽しかったですから
 それに………みんな頑張ってましたよ
 下山先生に心配かけないように
 俺のこともすんなり受け入れてくれましたし
 もう少し反発が起きるかと思っていたんですが……」

「それなら良かったです
 高梨先生の接し方が良かったんですよ
 さっきも高梨先生の方が良いって言われちゃいましたし」

「俺、下山先生が高梨先生と仲良い理由分かった気がする」

「私も!
 なんか……落ち着くよね、高梨先生といると」

「だよな!
 あと安心感ある!」

「それに……全部私達に合わせてくれた
 無理に帰る必要はないって………私達のクラスを受け入れてくれたよね」

「下山先生の代わりが高梨先生で良かった!
 おかげで受験乗り越えられそう」

「だね!
 高梨先生ありがとうございます!!」

そしてみんな口々に高梨先生への感謝を口にした

良かった………上手くやれていたみたいで

今日、みんなの顔見れて安心した

もう………俺がいなくても大丈夫だな

「高梨先生、ありがとうございます
 後少し、よろしくお願いします」

「はい
 下山先生もゆっくり休んでください」

「はい
 では……俺は失礼します
 授業中すみませんでした」

「いえ
 みんなもやる気出たと思いますから」

「なら良かったですけどね
 では……
 お前ら、後少し頑張れよ!
 お前らなら絶対大丈夫だから」

「下山先生、頑張る!」

「早く戻ってきてねー!」

「待ってます!!」

「おう
 じゃあ、またな!」

こうして教室を後にした