「よう！
　調子はどうだー？」

「下山先生！！
　もう大丈夫なんですか？」

「おう
　みんなにも迷惑かけたな
　大変な時期に悪かった」

「全然大丈夫ですよ！」

「高梨先生もいたしねー！」

「高梨先生、もっと怖い先生かと思ってたけど凄い優しかった！！」

「だよな！」

「もうこのまま高梨先生が担任でも良いくらい！」

「お前ら、酷いなー
　俺がいなくて寂しかっただろ？」

「全然大丈夫でしたね！」

「うわっ……せっかく来たのに………
　もう帰ろうかなー……」

「ちょっ、冗談ですよ！！
　帰らないでください！」

「そうですよー！
　まだ話したいことあるんですから！」

「仕方ないなー
　そこまで言うならまだいるか」

「やった！」

「てか、下山先生！
　いつから復帰ですか？」

「んー……再来週頃かな
　もしかしたらお前らの受験が終わった後かもしれない」

「そっか………」

「なるべく早く復帰出来るようにする
　俺の勝手な理由で急に休んでごめんな」

「いえ！
　下山先生の人生ですから」

「私達に決める権利はないよね」

「それに………何回も大変そうにしてるの見てきたもんね」

「これで下山先生が幸せになれるなら俺達は全然大丈夫です！
　下山先生……いつも俺達のこと気にかけてくれるから」

「………ありがとうな
　お前らの担任になれて良かった
　高梨先生もありがとうございました
　とても助かりました」