そんな思いを抱えながら、1週間が経った



「よう、香音
 久しぶり」

「あ、翔太!
 久しぶりだね!!」

「また入院してたんだって?
 大丈夫か?」

「うん!
 もう平気だよ
 心配してくれてありがとう」

「そりゃ、気にするよ………好きな奴のことは」

「え………?」

「ちょっと来て」

そう言われ、腕を引かれながら人気のない場所まで連れて行かれた

「香音…………まだアイツと付き合ってるのか?」

「アイツって雄斗?
 私、雄斗と別れるつもりないよ」

「どうして?
 アイツは一回りも違うんだぞ
 それに教師だし」

「そんなの関係ないよ
 好きになっちゃったんだから」

「…………………じゃあ俺の気持ちはどうなるんだよ」

「…………翔太は友達だよ
 これからも」

「俺は……お前のこと諦められない
 俺の気持ち分かるか?
 中学からずっと好きで側にいたのに…………また急に現れた奴にもってかれるんだよ」

「ちょっ……翔太……少し離れ……」

「香音、俺を見ろ」

そして壁に手を押さえつけられた

どうしよう…………全く動かない…………

逃げれないよ………

「翔太離して
 痛いよ」

「香音……好きだ
 俺だけを見てくれよ」

「ねぇ……っん…!」

そして唇を塞がれた