俺は呆気に取られ、しばらくその場を離れられなかった
俺は………何も知らずに…一方的に香音を責めた
そりゃ………香音もキレるよな
香音、俺に連絡入れてくれてたし……悪いことしてないんだよな……
俺が一人で勝手にイラついて香音に八つ当たりして………最低じゃん………
しかも…………香音が腕組んでたのも………
仕方ない理由だったじゃん……
少し考えれば分かったはずなのに………俺バカだ………
はぁ…………香音怒らせちゃった……………
俺が悪いんだけど…………
重い……か………
俺はただ心配なだけだったけど…………香音からしたら重いよな………こんな彼氏………
大学生だしもっと自由気ままにやりたいんだろうな…………
俺邪魔だな…………
ちょうどいいか
明日からは俺家にいないし………
しばらくは干渉しないでおこう
香音のやりたいことを自由にさせてやろう……
束縛するなって言われちゃったしな………
明日、香音が起きる前に手紙だけ残して出て行くか………
会うとお互い気まずいと思うしな………
そんなことを考えながら俺は眠りについた