「いや、香音のせいじゃない
 香音の体以前の問題
 俺は酔った勢いでお前を抱きたくない」

「雄斗…………」

「香音……もう少し待って欲しい
 俺が覚悟出来るまで………お前を抱くつもりはない
 大切だからこそ……傷つけたくない
 まぁ……俺が弱いって言うのもあるけど
 どっちかを選ぶなんて………今の俺には無理だからさ」

「別に私は………死んでもいい
 雄斗との子供を作れるなら」

「香音がそう言うのは分かってた
 でも俺は香音に生きて欲しい、俺の隣で
 失いたくない」

「……………………」

「だからキス以上のことはしない
 自分で覚悟決めれるまでは」

「……分かったよ」

「ごめんな
 お前にも我慢させることにはなるけど………時間が欲しい」

「大丈夫
 雄斗といられれば充分だから」

「俺もだよ………
 大好き」

そっと唇に触れた

「っん………雄斗…………」

「…………今日はこれくらいにしよっか
 俺が持たないわ………」

「……………」

「もう夜遅いしさ
 寝よ?」

「うん………」

「………いつかは……最後までしような
 おやすみ」

「おやすみ」



こうして寝ることになった