「…………………」

「香音ー、何かないのー?」

「…………ごめん」

そう言って香音は俺から離れた

「香音?
 どうした?」

「…………………………」

何も言わない代わりに靴を履き始めた

「どこ行くんだ?
 1人になりたいなら俺が出て行くよ?」

「……………いい
 屋上……行く」

「俺は………行かない方がいい…?」

「…………うん」

「…………分かった
 俺はここで待ってるな」

そして香音は出て行った