「本当、後悔しかない
　だからかな………後悔しないように、生徒と向き合いたいって思った
　助けを求めているなら助けたいってな」

「……そうだったんだ」

「今は一瞬だからな
　後悔してからじゃ遅い」

「………ですね」

「はい、俺の話は終わり！
　今度はお前な」

「えー…………」

「別に話したくないなら良いけどさ
　ただ一つ言うとすれば………あまり1人で追い詰めるなよ
　気が向いた時にでも話して
　俺はいつでも待ってるから」

「…………下山先生、授業は？」

「もともと午前中は休み取ってたから気にするな
　それにほとんどの先生がさっきの騒動知ってるからどうにかしてくれるだろ」

「あ、すみません！！
　俺のせいで呼ばれちゃったんですよね……………」

「気にしなくていいよ
　大した用事じゃないから
　それに、久しぶりに轟とゆっくり話せて嬉しいよ」

「……………あの……………教室に行きたくないって言ったら…………迷惑ですか……？」

「別に迷惑じゃねぇよ
　クラスで何か嫌なことあった？」

「そう言うわけじゃ………………」

「……………俺は正直心配
　だからその話にもう少し踏み込みたい
　けど………轟が踏み込まれたくないならやめる
　理由は聞かずに教室行かなくてもいいようにする」