「そんなことが…………」

「まぁ………それが俺の彼女なんだけどさ
 引くよな
 元教え子と付き合ってる教師」

「えっ……………別に引かないけど驚いた………」

「ハハッ、そっか
 あ、これも内緒にしてくれよ
 結局すぐに異動になったんだけどさ
 アイツが中学生の時に手を出しちゃったから
 社会的に終わるわ」

「話す意味ないですよ
 むしろ下山先生がいなくなった方が嫌だし」

「………アイツが俺を変えてくれたんだよ
 アイツ……2、3回生死の堺を彷徨ったことがあってさ
 あ、自傷行為とは別でな?
 その度に………どうして守ってやれなかったんだろうって………
 俺がちゃんと守ってやれれば………こんな目に合わなかったのに………とかな
 めちゃくちゃ後悔してる
 俺と出会わなければ違う運命もあったはずだから」

「……………………」