ピーンポーン



山中先生来てくれたのかな………

「香音、ちょっと離れるな」

香音の頭を撫でてから玄関に向かった


ガチャ

「山中先生……」

「こんばんは
 こちらが心療内科の先生です
 一応………以前、香音さんと会ってもらいました
 すぐに逃げられてしまいましたが………」

「こんばんは
 後藤と申します
 少し様子を見させてもらいたく、お伺いしました」

「下山です
 香音のこと、お願いします」

そして二人を中にあげ、香音の部屋に向かった


「あの…………香音の部屋…………ちょっと荒れちゃってるんですけど………大丈夫ですか……?」

「大丈夫ですよ
 それも含めて様子を見たいので
 普段は綺麗にされる感じですか?」

「はい
 物もちゃんと定位置が決まってる感じなんで………
 香音、床に物置くと見えなくてぶつかるから…………」

「後藤、僕から見ても香音さんは綺麗好きだよ
 病室もいつも綺麗だし………汚してもすぐに綺麗にしてたから」

「……………そうか
 下山さん、中に入っても大丈夫ですか?」

「はい…………香音、入るよ」

そして中へ入った

「香音………山中先生達来てくれたよ
 ……ごめんな
 俺は離れてるから………何か話せるなら話して」

「……………………」

「山中先生、後藤先生
 俺はリビングにいます
 香音のこと、お願いします」



そして俺は部屋を後にした