「そっか…………」

ちょうどその時、香音が動いた

これは起きるな………

「ごめん、和田
 ありがとう
 また連絡する」

「分かった
 一人で悩むなよー」

「おう」

そして電話を切った

隣を見るとやはり香音は起きていた

「香音おはよ
 大丈夫そう?」

「大丈夫
 雄斗こそ……電話大丈夫なの?」

「俺は大丈夫だよ
 大した用事じゃないから」

「それなら良いんだけど………ごめんね、寝ちゃって……」

「全然良いよ
 てか、少ししか寝てないじゃん
 まだ寝てもいいんだぞ?」

「もう大丈夫!
 もう元気だから!」

「なら良かった
 じゃあ……動くか?」

「うん!
 せっかくのデートだから楽しみたいもん!」

「そうだな
 じゃあ行くか!」

そして香音と手を繋いで再び歩き始めた