「………………まだ離れたくない」
「………香音の家まで送るよ
そしたらまだ一緒にいられる」
「……家来る…?」
「家の前までな」
「………………………」
「………お前の家で二人きりになったら……俺、自分を止められる自信ない」
「…………………雄斗ならいいのに…………」
「……………もっと自分の体大事にしろ
俺だって…………そうしたいのはやまやまだけど………お前のこと傷つけたくない」
「……………………………」
「もうちょっとで夢叶いそうなんだろ?
そんな時に体壊させたくないし」
「………………分かった……」
「香音、大好きだよ
大好きだから………大切にしたいの
それは分かってくれるか?」
「……………私も……雄斗が……好き………」
「フフッ、ありがと
じゃあ帰ろっか!」
そうして手を繋ぎながら再び歩き出した