「予想通り。いや、予想以上?もう新しい女と付き合ってた」
「え?そうなの?」
「そう」
「やられたね~」


百合耶はあたしより少し前からここにいる子。
一番仲良くしている。
他にもバイトしてるみたいで、学校よりもバイトしてる方が楽しいと言い切れちゃう子だ。


「じゃあ、ひろ君とは離れるかな」
ひろ君とは元彼の友達だ。
「なんで、それはそれでしょ。」
「ひろ君イコール祐二みたいなもんじゃん。気まずい」


祐二。
今その名前聞きたくなかった。

胸の中、
瞳の奥の方がじんわり熱くなって潤う。


祐二に新たに好きな女ができて、もう付き合ってて。
その女が五歳年上で、大人って感じで・・・
っていう。そんな話。