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どうにかゾンビからの攻撃を交わして教室へ戻ってきた３人は、そのまま床に倒れ込んでしまった。
「大丈夫！？」

すぐに四条姉妹が駆け寄ってくる。
「大丈夫だよ」
千歳が息を切らしながら返事をする。

緊張と恐怖で喉はカラカラだ。
何度も咳き込んでからようやく四つん這いになってペットボトルの入っているダンボールへ手を伸ばした。
飲料も大切に飲んでいるから、まだしばらくは足りるはずだ。

千歳はお茶を一口飲んでようやく息を吐き出した。
「私にも頂戴」
横から育美がペットボトルを奪い取っていったが、千歳はもうなにも言わなかった。

「杉川くんは見つかった？」
若葉が不安そうな表情で質問してくる。
杉川と一緒に戻って来ると思っていたのに、３人しか戻ってこなかったことですでに予感がしているのだろう。

「見つけた。でも……ダメだった」
左右に首をふる千歳に若葉と青葉が同時に手で口元を覆った。