それでも次から次へとゾンビたちが襲いかかってきて、キリがない。
「くそっ。音の効果が切れたんだ」

明宏は舌打ちして1度ドアを閉めた。
廊下にはまた数え切れないくらいのゾンビたちが徘徊していて、教室までたどり着く自信はない。

ここで自分たちが襲われてしまっては食料を運ぶこともできずに、結局全員が死ぬことになってしまう。
それだけは回避しないといけない。

「青葉に連絡してみる」
千歳はそう言うと荷物を床に置いてスマホを取り出した。
そして素早く青葉へ電話をかける。