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「いつまでここにいればいいんだろう」
青葉はジャージを床に敷いてその上に膝を抱えて座っていた。
その顔似は疲れの色が見え始めている。

空き教室へ逃げ込んできてからもう3時間は経過しているけれど、外の様子は依然として変わらない。
「このままここにいたらいつか死ぬね」
笑いながら答えたのは育美だ。

育美は教室の後方で机をつなげ、それをベッドのようにして使っている。
他の面々にも、それぞれ疲れの色が見えていた。

窓から見えるグラウンドには沢山のゾンビ化した生徒たちが徘徊していて、とても出ていけそうにない。
廊下側の窓を少しだけ開けて確認してみても、結果は同じだった。