千歳は画面を食い入るように見つめた。
後ろから追いかけてきているソンビたちはみんな白衣を着ていて、胸には研究施設のネームがつけられている。

《ダメです！　感染が進んでいます！　感染者に襲われて感染するだけでなく、鏡の中になにかが見えるようです！　どこにいても、鏡を見て、その中の目と目があうと、感染し……！！》

ニュースキャスターが後ろから襲われる。
カメラが攻撃を受けたのか、そこで映像は途絶えてしまった。

「鏡の中の目……」
千歳は青い顔をして呟いた。
育美が拾った鏡。