学校の校門を抜けたとき、後方で大きな爆発音がした。
咄嗟に身を屈めて両手で頭を押さえる。

しばらくすると爆発で破壊されたものがバラバラと落下してくる音が聞こえてきた。
「早く行こう」

明宏に促されて、千歳は学校を振り向くこと無くまた走り出したのだった。