すごい。
それだけの体数をたったふたりで倒してきたのなら、期待が持てた。

この2人と一緒なら、外へ出ることもできるかもしれない。
「包丁やバーナーもある」

村上が自慢するように武器を保管している段ボール箱を見せてきた。
どこから持ってきたのか金槌やワイヤーまで入っている。

それに食料もだ。
この部屋には飲み物も食べ物も豊富にあった。
食堂へ行ったときにすでに人が来たあとだと感じたことを思い出す。

きっと、このふたりだったんだろう。
「すごいね。これだけ集めたってことは学校中歩き回ったってことだよね?」

「あぁ。最初は教室にある椅子とかホウキとか使ってたけど、バーナーを持ってからは無敵状態だからな。以外と簡単だったな」
田中が村上に同意を求めて、村上は頷いた。