女子生徒の歯はしっかりの先生の首筋に突き立てられていて、血が流れ落ちてくる。
「先生を離せ!」

どれだけ明宏が叫んでも、その声が女子生徒に届くことはなかった。
やがて先生の体から力が抜けていき、重みが明宏の両手にずっしりとのしかかってくる。

「そんな……先生しっかりしてください!」
呼びかけにも答えない。
先生の体は数回大きく痙攣したかと思うと、そのまま動きを止めたのだった。