だけど青葉は涙を手の甲でぬぐうと「私が調べてくる」と、もう1度言ったのだ。
今度はさっきよりも強い口調になっている。
「この情報はデマの可能性が高いんだよ。調べても無駄かもしれない」

「それで調べてみたいから、その書き込みが目についたんでしょう?」
そう言われるとそのとおりだ。

千歳は反論できなくて黙り込んでしまった。
青葉はベッドから降りると少しふらつきながら近づいてきた。

「久子さんか。誰のことだろうね。この学校の関係者だとすれば、職員室に行けば名簿があるかもしれない」
職員室は2階にある。