ここは杉川が隠れ場所として使っていたところだ。
中には誰の姿もない。
それを確認した次の瞬間、突如目を開けた若葉が青葉に掴みかかったのだ。
その顔は青白く、皮膚がただれている。
大きく開いた口の中は真っ赤で犬歯が覗いていた。
「くそっ!」
明宏はとっさに青葉に駆け寄り、その体を強引に若葉から引き離した。
そのままひきずるようにして保健室へ入る。
全員が保健室へ避難したところで、乱暴にドアを閉めた。
「若葉が、若葉がまだ外に!」
「若葉はもう感染した! 人間じゃなくなったんだ!」
明宏の説明にイヤイヤと子供みたいに左右に首をふる青葉。
「大丈夫だから、落ち着いて」
千歳は青葉の体を支えてベッドへと移動した。
中には誰の姿もない。
それを確認した次の瞬間、突如目を開けた若葉が青葉に掴みかかったのだ。
その顔は青白く、皮膚がただれている。
大きく開いた口の中は真っ赤で犬歯が覗いていた。
「くそっ!」
明宏はとっさに青葉に駆け寄り、その体を強引に若葉から引き離した。
そのままひきずるようにして保健室へ入る。
全員が保健室へ避難したところで、乱暴にドアを閉めた。
「若葉が、若葉がまだ外に!」
「若葉はもう感染した! 人間じゃなくなったんだ!」
明宏の説明にイヤイヤと子供みたいに左右に首をふる青葉。
「大丈夫だから、落ち着いて」
千歳は青葉の体を支えてベッドへと移動した。