女子生徒は男子生徒に押し倒されて、馬乗りになられている。
「おい、なにしてるんだ!」
すぐに先生が駆け寄って男子生徒を止めようとする。

しかし、男子生徒は片手で先生の体を突き飛ばしたのだ。
華奢な体からは想像できないくらいの力で、先生の体は教卓まで吹き飛んだ。

ガンッと大きな音を響かせて教卓にぶつかり、そして倒れ込む先生に近くにいた生徒たちが悲鳴を上げて椅子から立ち上がった。
「せ、先生大丈夫ですか!?」
「おい、もうやめろ!」

先生にかけよる生徒。
男子生徒を止めようとする生徒で、教室内はあっという間に混乱状態になってしまった。

「私、他の先生を呼んでくる!」
すぐに教室を駆け出す生徒もいる中で、千歳は呆然としてそれを見つめているしかできなかった。