「ある!あるの!!私だって!私だってゆうちゃんとキスしたい……!でも………かっこよすぎてキスなんかしたら……!!、私どうなっちゃうんだろう、って心配なの!!死んじゃうかも、って、不安なの!!」

「先輩……」

いつの間にか私の手はゆうちゃんの服をギューっ、と掴んでいた。

キスしたい衝動と
そうしたら自分は一体どうなっちゃうんだろう、の不安が混ざり合う。

少しの沈黙の後。
そんな私にゆうちゃんは、穏やかなトーンで言ってくれた。

「……分かりました。キスは、焦らずゆっくりしてきましょう?」

ゆうちゃんは観念したように私にこれでもかと優しい笑みを向ける。

「ゆうちゃん……」

「でも、先輩。大丈夫ですよ」

「ん?」

「もし。先輩が死んじゃったら、僕が心肺蘇生して何度でも生き返らせてみせますから、って……えへへ、なんちゃって……、、」

照れたように頭をかくゆうちゃんは「最近心肺蘇生の授業したんです」と教えてくれた。

「……しんぱい…そせい………」

その言葉を聞いた途端。

私の頭の中には先日目撃した光景がよぎった。